老親・家族 在宅での看取り方

長く病院とは無縁だが急に体調を崩し慌てて「在宅」を開始するケースも

写真はイメージ

「わかりました」(妻)

 結果、この患者さんは3日後に症状が急変したため救急搬送され、精密検査を受け、ひとまず入院となりました。もちろん患者さんの要望があれば、この続きの医療も私たちの方で引き受ける準備をした上でのことでした。

 患者さんの緊急度に合わせ、柔軟に病院との連携を生かし、時に患者さんにとってベストな状況を考え、提案アドバイスすることもまた、セーフティーネットとしての在宅医療の役割なのです。

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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