健康長寿のカギは腎臓にあり

クレアチニン値が高いと言われたら…3つの原因をチェック

筋トレをしている方は数値が高く出る場合が…

「クレアチニン値が高いと、体にどんな症状が現れますか」という質問を患者さんから受けることがありますが、多少基準値を超えている程度では、自覚症状はありません。

 患者さんの年齢にもよりますが、自覚症状が出るのは、その値が2.0~3.0㎎/デシリットル以上になった頃。むくみや貧血、全身の倦怠(けんたい)感などの症状が出ますが、この値にまでなると、あと数年で透析が必要となるほどに腎臓が悪くなった状態です。

 ですからクレアチニン値が高いという結果が出たなら、「でも元気だし」と放置せずに、できるだけ早いうちにしかるべきクリニックで検査を行っていただきたいと思います。

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森維久郎

森維久郎

三重大学医学部卒業。日本腎臓学会専門医。2020年5月、腎臓内科、糖尿病内科、生活習慣病の診療に特化したクリニックを開院。腎臓について伝える情報サイト「腎臓内科ドットコム(https://jinzonaika.com/)」を監修。

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