科学が証明!ストレス解消法

物事を先延ばしにしてしまうのは遺伝的要因が関係している

写真はイメージ

 この結果を踏まえ、グスタフソンは「多くの長期的な目標設定が先延ばしグセを回避する上で大切である」と述べています。

 さらには、先延ばしグセは、なかなか前に進めない人や、その人が頼りにしている人の経済的、心理的健康に害を及ぼす可能性があるとも付言しています。ずっと停滞していると、当の本人はもちろん、その周りにいる人まで悪い影響が出てしまいかねませんからね。

 人類は長い間、変化に乏しい環境で生きてきました。しかし、技術が発展した近現代においては、その時代に対応できるマインドが問われるようになりました。であれば、「こういう時代を生き抜くためには、自分には何が必要か」。そんなささいな自問自答が、やる気を後押しするきっかけになるかもしれません。中長期の目標を大事に育ててみることが大切なのです。


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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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