「睡眠時無呼吸症候群は太っている男性の病気」は大間違い チェックするポイントは?

日中の眠気が続く人は…

 睡眠時無呼吸症候群の最も重要な治療は、前述のCPAPだ。鼻にマスクをつけ、特殊な機械で圧力をかけて空気を送り込む。

「ただ、このCPAPは『使えば病気解決』ではない。使用時間4時間以上の日が70%以上占めるようにしなくてはならない。CPAPの平均使用時間が3.3時間の人は、長期的に使っても心臓病のリスクを減らせないという研究結果もあります」

 治療を開始して3年半の女性は、CPAPで熟睡できるようになり、昼寝が不要となった。自分の睡眠を見直すようになり、「睡眠を◎時間取るために、▲時に寝なくては」と、睡眠をたくさん取れるための生活リズムを組み立てられるようになったという。

 CPAPを使っても、睡眠時間が短ければだめ。睡眠の問題を理解し、質の改善とともに、睡眠時間を長くしていくことが重要だ。

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