「マイクロCTC検査」で全身のがんを早期発見 1回5分の採血でOK

採決も含めて検査は5分で終わる(写真はイメージ)(C)日刊ゲンダイ

「マイクロCTC検査で体内からがん細胞が発見されたからといって、必ずしもがんが発症しているとは限りません。しかし、少なくとも浸潤・転移の高い能力を持つ、悪性度の高い『間葉系のがん細胞』が体のどこかにあるということですから、あらためてより詳しい検査を受けることをおすすめします」

 マイクロCTC検査には、画像検査では難しい部位のがんも含め、さまざまながんを発見できるというメリットもある。現在、日本で行われているがん検査は、市区町村が負担する住民健診と、自己負担で行う人間ドックなどがある。しかし、住民健診では5大がんのみが検査の対象で、全身人間ドックの場合には時間がかかる上に、PETやCTでは胃や大腸のがんを調べることは難しい。

「がん検診で画像検査を受けた際に、何か異常があっても、それが良いものか悪いものなのか分かりません。その場合、組織を取り出すといった生検を行いますが、肺などは患者さんの負担も大きく、手軽に実施するのは難しい。そこで、CTC検査を組み合わせる方法をおすすめします。画像検査で異常がみられCTC検査も陽性なら、本当にがんであると疑う判断材料になります」

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