役に立つオモシロ医学論文

ノンアルコール飲料の販売比率を高めるとアルコール飲料の購入量が減る?

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 解析の結果、アルコール飲料を購入しなかった被験者の割合は、模擬オンラインストアにおけるノンアルコール飲料の販売比率が75%だったグループで13.1%、販売比率が50%だったグループで7.2%、販売比率が25%だったグループで3.4%でした。

 論文著者らは「ノンアルコール飲料の販売比率を増やすと、アルコール飲料の購入量は減る可能性があり、飲酒量を減らすための方法として、アルコール飲料を入手しにくい環境をつくることが有用かもしれない」と結論しています。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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