小中学生の8.8%が該当 発達障害は「触覚過敏」に悩むケースも多い

「発達障害」と診断される人が増えているが…(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 昨年実施された文科省の調査によると、通常学級に通う小中学生のうち、8.8%がいずれかの発達障害の可能性があるという。2020年の米国の調査によると、8歳児の36人に1人がASDと診断されたと報告されている。さらに、大人になって社会生活を送る中で人とのコミュニケーションや業務に問題が生じ、生きにくさを感じることで発達障害に気づく人も多いという。

「発達障害と診断される人は年々増えていますが、原因は分かっていません。近年のSNSの発達によって、いろいろな人とのコミュニケーションが求められる環境になってきています。おそらく、多くの人とコミュニケーションを取る際に困難や問題が生じて、クリニックを受診し、発達障害の診断が下りる人が増えているのではないでしょうか」

 家族、友人、同僚、部下など身近なところに発達障害を抱えて苦しんでいる人がいてもおかしくない。だからこそ、周囲もしっかり理解したうえで、適切な対応が重要になる。

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