小中学生の8.8%が該当 発達障害は「触覚過敏」に悩むケースも多い

「発達障害」と診断される人が増えているが…(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

「触覚過敏の人は、衣服のタグを取り除いたり、たとえば木綿など自分に合った素材の服を選んで着ると不快感が改善されます。触られるのが嫌なお子さんには、外出中はハーネスの着用が有効です。また、聴覚過敏の場合、ノイズキャンセリング機能がついたヘッドホンや、耳栓、イヤーマフを着けると楽になります。ただ、触覚過敏も併発していると、自分に合わない素材の場合には長く着けているのが難しくなってしまうので、試着を十分に行いながら自身に合うものを探す必要があります」

 また、発達障害では不安が強いときに感覚過敏が悪化することが分かっている。そのため、強いストレスを受けない生活を意識する必要がある。

 発達障害は病気ではなく、生まれつきの“特性”といえる。それぞれが持つ特性を周囲が理解し、困りごとがある場合には協力して一緒に解決していくことが大切だ。

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