そうなると、ACE阻害薬でアンジオテンシンⅡが作られないようにして、それでもできてしまったアンジオテンシンⅡの影響をARBで止められれば一番いいのではないかと考える方もいらっしゃると思います。ただ、ACE阻害薬とARBは添付文書上では「併用注意」となっています。なぜなら、降圧効果が強まるだけでなく、両者が共通して持っているカリウムが増えすぎるという副作用が増強される可能性があるからです。そのため、一般的にはどちらか一方だけを使うというケースが多いクスリとなります。
高齢者の正しいクスリとの付き合い方