潰瘍性大腸炎とクローン病の総称「IBD」とはどんな病気? 患者推計は29万人

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 専門医や厚労省の研究で症状については調べられ、ガイドラインに記載されている。それには、潰瘍性大腸炎は下痢・軟便、血便、腹痛、体重減少、倦怠感など。また、クローン病は腹痛、倦怠感、下痢・軟便、体重減少、食欲不振、血便などとあるが--。

「患者さんを対象に行った調査では、医療従事者に最も言いづらい症状として、潰瘍性大腸炎もクローン病も、突然かつ急激な排便の必要性を感じる『便意切迫感』が挙がった。ガイドラインでIBDのさまざまな症状を取り上げているつもりが、これは含まれておらず、私たちも理解していなかった。医療従事者と患者さんの間でコミュニケーションギャップがあったのです」

 コロナが落ち着き、旅に出かける人、予定をたてている人も多いだろうが、その旅行時の移動について、患者団体「NPO法人 IBDネットワーク」にはこんな声が寄せられている。

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