コーヒーというと、学生時代のいろいろな思い出が浮かびます。下宿の近くにコーヒーの店がありました。モーニングサービスでは、コーヒーの他にトーストとハムと目玉焼きがセットで出てきます。アイビールックの似合うリッチな同級生が週に何回もその店に出かけている姿が、とてもまぶしく見えました。
卒業が近くなった頃、大学のある科の医局に数人の学生がよく出入りしていました。みな、勉強よりも秘書さんが出してくれるコーヒーが目当てだと口にします。でも本当は、コーヒーよりも美人の秘書さんが目当てだったのではないか、私はそう思っていました。
がんと向き合い生きていく