「手の多汗症」有病率は20人に1人…塗り薬が日本初登場

有病率は高いが治療していない患者が多い

⑤家族に同じ症状の人がいる

⑥手汗のために日常生活に支障を来している

 2つ以上当てはまれば、原発性手掌多汗症と診断される。

 記者も毎年夏になると汗に悩まされている。特に気になるのは首の汗だ。

 以前、近所の皮膚科で「首に塗りたいので、脇汗用の塗り薬(エクロックゲル)を処方してほしい」と伝えたところ「首に塗るなら処方できない」と、塩化アルミニウムを勧められた。アポハイドローションも、首にはNG?

「ダメです。アポハイドローションもエクロックゲルも抗コリン作用で、目に入れば眼圧を上昇させてしまう。塩化アルミニウムなら、たとえ目に入ったとしても、その瞬間に痛みはあるが眼圧には影響しません。『脇に塗りたい』と偽ってエクロックゲルを処方してもらい、それを自己判断で首や額など目に近い場所に塗るのは、決してしないようにお願いしたいです」

 薬は必ず注意事項を守って使うべき。自己判断は禁物だ。

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