コンブは褐藻類の一種で、日本では主に北海道を中心に収穫され7~9月に旬を迎えます。コンブにはさまざまな種類がありますが、根・茎・葉に分けられ、乾燥させて出荷されます。特にマコンブは根元に多くのうまみ成分を含んでおり、だしコンブとして利用されることが多いです。
また、とろろコンブはコンブを食酢に漬けて削り、糸状に加工したものです。表面の黒い色素が多く含まれる黒とろろと、黒とろろを削り取ったあとの白い部分を利用した白とろろがあり、コンブと同じように栄養素が豊富に含まれています。
それでは、コンブにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
まずは圧倒的な含有量を誇るヨウ素。エネルギー代謝や新陳代謝を促進、活発にしてくれる甲状腺ホルモンの一種「チロキシン」と「トリヨードチロニン」の材料になります。髪や肌を美しく保ったり、エネルギーをつくり出す炭水化物・タンパク質・脂質の働きを効率的にしてくれる効果も見込めます。
時間栄養学と旬の食材