「朝、なかなか起きられない」「便通が悪くいつもつらそう」──。夏休み中の子供たちの態度に手を焼いている人は多いのではないか。「こんな状況で学校が始まったらどうなるのかしら。不登校にでもなったら大変」と密かに心配している親も少なくないはずだ。
多くの人はその原因は怠惰な生活リズムや睡眠にあると考えがちだ。しかし、じつはその大本の原因はそれらと密接に関係する食事にある可能性がある。大人は子供たちにしっかり食べさせているつもりでもバランスの良い栄養が取りきれずに、必要な栄養素が取れていないかもしれないのだ。愛国学園短期大学家政科の古谷彰子准教授に話を聞いた。
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飽食の時代に栄養不足などありえない。そう考える人も多いはずだ。たしかに今の日本では食料が余っていて、年間に消費する食料の約2割を廃棄しているといわれる。