なお、研究結果に影響し得る、新型コロナウイルス感染症患者をケアする頻度や、同ウイルスに感染した人と接触する機会などについて、統計学的に補正をして解析されました。
オンライン調査の回答が得られた医療従事者は219人で、このうち鼻ほじりの習慣があった人は185人(84.5%)でした。2020年10月までに、219人中34人(16%)が新型コロナウイルス陽性となりました。陽性者のうち、鼻ほじりをしていなかった人は2人(6%)だったのに対して、鼻ほじりの頻度が月に1回の人は9人(27%)、週に1回の人は12人(35%)、毎日の人は11人(32%)でした。
統計解析の結果、新型コロナウイルスに対する感染リスクは、鼻ほじりをしない人に比べて、鼻ほじりをする人で3.8倍、統計学的にも有意に高いことが示されました。
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