インフル患者が急増…重症肺炎を避けるため肺炎球菌ワクチンを今すぐ打つべき

肺炎対策も重要

「IPDは非常に経過が速く、国内の研究では、入院初日に亡くなる人が22%、2日以内に亡くなる人が54.3%でした」(永井医師)

■65歳が定期接種の対象

 どう予防すればいいのか?

 コロナの時と同様、細菌やウイルスが体に入り込まないようにする。マスク、手洗い、うがい、口腔ケアが大切だ。規則正しい生活、禁煙、持病の治療も徹底したい。特に喫煙は、明確に肺炎を増やす。

「そして、何といってもワクチン接種が重要です。ワクチンで防げる病気はワクチンで防ぐ、が世界の共通認識です」(永井医師)

 肺炎球菌ワクチンに関しては、65歳が定期接種の対象(60歳から65歳未満でも条件に該当すれば対象になる)。

 さらに経過措置として2019~23年の間、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳の人も定期接種の対象。

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