“一がん息災”は、がんがあってもそれと折り合いながら生活し、検査を受けていれば、次のがんやほかの病気は早期に発見でき、生命に影響を与えることなく元気に生活できます。それによって長生きできるという考え方です。
すい臓がんは早期発見が難しく、5年生存率が1割を下回ります。とても厄介ながんですが、東大病院の調査では、肝臓がんの治療後に見つかったすい臓がんは、6割がステージ1でした。肝臓がんの再発チェックでCT検査を定期的に行うため、早期のすい臓がんが偶然見つかるためだと考えられます。膀胱がんの私も、堀さんのように“一がん息災”で前向きでいたいと思います。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵