高齢者の正しいクスリとの付き合い方

クスリによる“アナフィラキシー”は抗菌薬や造影剤の注射で起こりやすい

少しでも異変を感じたらすぐに伝える(C)PIXTA

 クスリによるアナフィラキシーショックの場合、前回紹介したエピネフリンの自己注射キットは使いません。なぜなら、万が一、アナフィラキシーショックが起こったとしても、すぐに医療者が対処できるからです。ただ、どういったクスリが原因になるかわかりませんし、どういったタイミングで起こるかもわかりません。もし入院中で注射薬を投与した際に少しでも体の異変を感じた場合には、遠慮なくすぐに医療スタッフまでお申し出ください。

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東敬一朗

東敬一朗

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

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