医療だけでは幸せになれない

いまだに学校の感染対策に医学研究の成果が考慮されないのはなぜか

医学研究の結果が反映されていないのか(C)PIXTA

(注3)EBM:その時点で手に入る最善の臨床研究と、個々の患者からの情報、患者の意向、価値観を統合し、目の前の患者にその時点での最善の医療を提供しようという行動指針。以下の5つのステップからなる。

1.目の前の患者の問題の定式化
2.情報収集
3.情報の批判的吟味
4.目の前の患者への情報の適用
5.1-4のステップの評価

(注4)EBE:EBMの実践を教育の現場での実践に応用したもの。

5 / 5 ページ

名郷直樹

名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

関連記事