今後のEBEの動きに注目したい。
(注1)介入前後研究:研究者が治療など、実際に行われる医療行為に新たな医療行為を加え、その効果を検証する研究を介入研究というが、そのうち介入前と介入後を比較するタイプの介入研究を介入前後研究と呼ぶ。歴史的に有名な介入前後研究は、軍艦での訓練の食事において、洋食、麦飯の導入前後での脚気の死亡を比較し、海軍での脚気の予防をもたらした研究である。
(注2)コホート研究:ランダム化比較試験と異なり、治療などの、人為的、能動的介入を行わず、ただその場でおきていることや起きたこと、あるいはこれから起きることを観察する観察研究手法の1つ。一定の集団(この集団をコホートと呼ぶ)を設定し、調査時点で、仮説として考えられる要因を持つ集団(曝露群)と持たない集団(非曝露群)を追跡して、両群の病気のかかる割合または死亡率などを比較する。
医療だけでは幸せになれない