翌日、朝食を済ませると、迎えの車が来ました。どこに連れていってくれるのか分かりません。その車の助手席には犬が乗っていました。運転手は言葉が通じないのですが、犬のことを「ペロ」と呼んでいたのが分かり、その犬と仲良くなりました。
けっこう長い時間がかかったと思いましたが、着いた所は白い砂浜、白い湖でした。広大で湖の向こうは見えません。ただただ一面が白いのです。どうしてこんなに白いのか、なにも分からないまま「地球の裏側にはこのような所もあるのだ」と思いました。ホテルに戻ってから旅行案内書を見て、あれはきっとウユニ塩湖であろうと推察しました。
さて、私の講演です。スライドを使いながらゆっくり話したのですが、内容をどれだけ理解いただけたか不安でした。発表後は質問もなく、無事に終わりました。司会者からは笑顔で感謝状をいただきました。
滞在中、学会の幹部の方の自宅での食事会、牧場見学など、とても親切に歓待していただきました。○○先生は「長い間、まじめにがんばってきたのだから、これは天からのご褒美だね」と言ってくれました。
いまも懐かしく思い出されます。
がんと向き合い生きていく