がんと向き合い生きていく

人生初の海外学会だったボリビアでただただ白い湖に案内された

佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ

 出発の2週間前には、○○先生と旅行会社の担当の方を夕食に誘いました。そのせいとは思えないのですが、飛行機の券はエコノミークラスなのに、搭乗した時はなんと一番前のファーストクラスの席に案内されたのです。リオデジャネイロまでの約30時間の間、おいしい料理とワインをいただき、時々講演のスライドをチェックし、そして映画を見て、体を伸ばして寝て過ごせました(ちなみに帰りはエコノミー席でした。以後、ファーストクラスの経験はありません)。

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佐々木常雄

佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

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