がんと向き合い生きていく

貝原益軒の「養生訓」を読んだ医師「いかに持続的に実行できるか」

佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ

 ジョギングの後、風呂に入ってから、ノンアルコールビールを飲みました。そうしたら、顔が赤くなって、空酔いというのか、明らかに酔った気分になりました。缶を見直してみても、間違いなくアルコールゼロと書いてあります。それでも、ホカホカ体がほてるのです。やっぱり、ノンアルコールが効いたみたいでした。

 3日間、リラックスして過ごそうと思って、能を見て、本を読み、ジョギングしたのですが、いちばん元気が出たのは、スマホに送られてきたその動画を見た時です。たったひとりの孫息子の誕生祝いの動画でした。この可愛いの、可愛いの……。どこのじいやもそうかもしれませんが。上腹部のきりきりはすっかり忘れました。

  ◇  ◇  ◇

 十分にリフレッシュできた3日間だったようです。

4 / 4 ページ

佐々木常雄

佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

関連記事