科学が証明!ストレス解消法

会議で発言するなら…「先陣を切る」「口火を切る」ほうがお得

会議では「最初に発言するほうが得」

 そうした引っ込み思案なタイプの意見は、確かに全体に影響を及ぼしにくい。半面、発言内容がさほど的を射ていなかったとしても、積極的に先陣を切るタイプは、好印象を与える傾向が強いことが実験でわかったといいます。先陣を切った人に対して、一定のリスペクトを感じるからこそ、リーダーとみなされやすくなるというわけです。

 基本的に、「何か発言をして失敗したくない」と思うのは、全員に共通する気持ちです。その上で失敗を恐れずに口火を切れる人は、その行動だけで周りから評価されやすいのです。

 そもそも、最初に何かをするということは、相手の印象に残りやすい。

 心理学者であるソロモン・アッシュが提唱した、「初頭効果」という心理現象があります。初頭効果とは、最初に与えられた情報が、以後の情報に影響を与えることです。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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