40%が3年以上痛みを抱える「五十肩」…4つのポイントだけ押さえれば対策はOK

眠れないほど悪化

●とっさの動きで肩に激痛が走る
●じっとしていても肩がズキズキ痛む
●手を後ろに回しづらい
●腕が上がらない
●小さな「前へならえ」をした状態で腕が外側に開かない

②【肩の疾患を多く診ている整形外科医を受診】

「五十肩」という言葉は病名ではなく、中高年で起こる肩の痛みを一般的に「五十肩」と呼んでいる。

 その多くを占めるのは、肩関節周囲炎、あるいは肩関節周囲炎が悪化した凍結肩だが、別の病気、例えば腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、変形性肩関節症などが原因であることも少なくない。原因によっては、治療法が異なる。

「ところが、整形外科は脊椎、股関節、膝など、専門領域が分かれていて、肩以外を専門とする整形外科医では、『肩が痛い=五十肩=肩関節周囲炎』という概念から思考を切り離せられない。あるいは肩関節疾患の診断から治療戦略を立てるのが苦手。そのため原因に応じた治療に結びつきづらいのです」

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