がんと向き合い生きていく

日進月歩の医学分野について生成AIに質問してみた

佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ

 すると、ChatGPTから次のような回答がありました。

「私はプログラムによって生成された人工知能であり、感情や意見を持っていません。しかし、がん対策推進計画に関するパブリックコメントは、市民や専門家が地域社会の健康に対する見解や提案を述べる貴重な機会です」

 こう、一瞬で答えるのです。なるほど、順当な答えです。しかも、これだけではありません。

「パブリックコメントを通じて、以下のようなポイントが考慮される可能性があります。1:アクセスと啓発、2:早期検診と予防、3:サポートとケア、4:健康格差の是正、5:予算の適正な配分」

 そして、それぞれ1~5の詳しい説明文があり、さらに以下のような回答がありました。

「これらは一般的な提案であり、具体的なコメントは東京都のがん対策推進計画や第3次改定に対しての理解や期待に基づいて行われるべきです。個人やコミュニティの経験や考えを反映させ、地域社会全体の健康を向上させるために声を上げることが重要です」

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佐々木常雄

佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

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