「食べられなくなった時にどういう選択をするか、お考えはありますか」(私)
「胃ろうをつけるかとかですよね。そこが難しいですよね」(息子)
「正解はないから、本人家族の意向が最優先かなと」(私)
「父の時は、がんが余命宣告されていて、先がある程度予想できたので在宅で看取るにはわかりやすかったんですよ。でも、母は生きる意欲が強い人なので、できるだけ長く生きられるよう胃ろうをつなげたいです」(娘)
「可哀想だね……」(息子)
「そうだけど、お母さんだったら胃ろうを選択すると思うんだ。可能な限り、お母さんを自宅で過ごさせてあげようよ」(娘)
女性はたびたび容体を崩し、ご家族は必死で介護にあたっていました。そんなある日、差し迫った様子の連絡をいただきました。
老親・家族 在宅での看取り方