月別死亡がアップする…寒い2月は「血管病」に要注意!

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「2月に血管の病気で亡くなる人が比較的多いのは、冬の寒さによるストレスが体内に蓄積し、病気を発症する閾値にまで到達するからでしょう」

 たしかに東京の場合、気温は2月より1月の方が低い。しかし、体感温度は気温以上に低く感じる。2月は冬型の気圧配置や低気圧の影響で、風も強くなる。体感温度は風に影響され、風速1メートルにつき1度下がるといわれる。仮に気温5度でも風速10メートルの環境ではマイナス5度のように感じる。しかも、2月は朝に晴れていると地表の熱が奪われる放射冷却現象のため、より寒く感じる。また、2月下旬になると日中の最高気温が10度を超える日も出てきて、一日の寒暖差が大きくなる。

 ヒトは寒さの刺激でドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンなどのカテコールアミンが分泌され、心拍数を増やし血管が収縮するなどして血圧が上昇する。

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