月別死亡がアップする…寒い2月は「血管病」に要注意!

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■トイレでの事故にも気を付ける

 とくに危ないのは朝の起床時だ。日内変動で血圧は朝方高くなるうえ、起床前後しばらくは血液が固まりやすい。夜間は水分補給がなく、汗もかくので心臓に入る血液量が少ない。そのため、粘っこく、固まりやすい血液が流れている。その状態で、急に起き上がって心拍数を上げて血流を増やせば、加齢や糖尿病などでもろくなった血管が破れたり、血栓ができてそれが脳や心臓に飛ぶことも考えられる。だからこそ急性心筋梗塞は午前6~10時に発症しやすいといわれている。

「血圧が高い高齢者は起床時にすぐに起き上がるのは避け、布団の中でしばらく体を動かすなどした後にゆっくり立ち上がりましょう。脳は大量の血液を必要としており、動脈硬化などで必要な血液が流れ込まないまま立ち上がると、立ちくらみから転倒して大けがをする恐れがあります。また、温度差が10度以上ある場所への移動は要注意。居間からお風呂はもちろんですが、夜中にトイレに立つときはガウンを羽織るなどして体を温かくすることが大切です。布団の中と外では20度くらいの温度差となる場合があります」

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