月別死亡がアップする…寒い2月は「血管病」に要注意!

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 実際、高血圧の人は夏と冬の血圧差が10㎜Hg程度ある人が多く、人によっては20~30㎜Hgも異なるケースがある。そのことに気づかない高血圧患者も多く、自分では血圧のコントロールができているつもりでも、うまくいっていないケースが少なくない。

 昨年の米国心臓協会(AHA)の高血圧学術集会で発表された研究では、冬は5%の高血圧患者で血圧コントロールができていないと報告されている。研究は6万人以上の成人高血圧患者のデータを解析した。

「冬は鍋料理など塩分の多い食べ物が多いうえ、汗をかくことも少なく、運動不足で体重も増えがちで、ただでさえ高血圧になりやすい。だからこそ、血圧は毎日きちんと測っておくことが大切です。とくに、家庭用血圧計での起床後血圧が135/85㎜Hgを超えると、脳卒中や心筋梗塞の発症リスクが2~3倍に高まる危険な血圧といわれていますから注意が必要です」

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