だからあなたの頭痛は治らない

頭痛持ちが「脳過敏症候群」にならないために気を付けるべきこと

市販薬で対処できている人でも頭痛外来の受診を

 さらに、病院に行って、すぐに注射を打ってもらえるわけではなく、まずはMRIやCTスキャンなどの脳の検査を受けることが必須。これにより脳血管解離やくも膜下出血などの脳の血管トラブル、脳腫瘍など脳の病気はないかを除外しなければなりません。

 3種とも目立った副作用がほとんどないのはうれしいところですが、薬価代は保険診療でも1本1万円を超えるなど高価。私の経験で言えるのは、この高価な薬に頼る前に、まずは日々の暮らしの中での注意や、適切な治療や服薬指導で、片頭痛をある程度、改善できる人がまだまだ多くいらっしゃるということです。 (おわり)

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清水俊彦

清水俊彦

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

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