冬の「脳梗塞」の前兆と予防法 気が付かないと命取り…TIA発症が前触れに

自分の体調の変化を正確に知る感覚を養いたい(C)iStock

■穏やかな運動で体の異変を知る

「体の片側がうまく動かないという状況は、具体的には、食事中に手に力が入らなくなり箸や茶碗を落としてしまう、片足が麻痺して踏ん張れずに転倒してしまう、まっすぐ歩けず体が傾く、片側の口元がだらんと下がるといったケースです。腕の異変については、手のひらを上にして前にまっすぐ伸ばすことでチェックできる場合があります。麻痺がある方の腕が自然と下がっていって、手のひらが内側に向いてきます。足のしびれは、脱力感で知ることが多いようです。顔については本人はわからず、他人に気付いてもらうことがほとんどです」

 言葉が出ないケースでは、短いフレーズが言えなくなる。たとえば、「メガネをかける」と言おうとしても、「メガネ」という言葉が出なくなるといった具合だ。タ行やラ行の舌音がうまく発音できなくなる傾向も。

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