ちなみに、この認知症を世界で初めて発見したのは日本人で、昨年お亡くなりになられた横浜市立大名誉教授の小阪憲司先生です。筆者にとって学位論文のご指導を受けた恩師でもあります。1976年のこと。その後、「レビー小体型認知症」と名付けられ、それまで知られていたアルツハイマー型認知症と異なる症状を持つ認知症として、国際的に注目されるようになりました。
レビー小体型認知症は最初に幻視・妄想や、パーキンソン症状が見られることが多い。アルツハイマー型認知症では早くから見られる物忘れは、レビー小体型ではなかなか出てきません。
第一人者が教える 認知症のすべて