「お義母さんの様子がおかしいと言っても、夫は『そんなはずはない』の一点張りでした」
西日本に住む40代の女性は、夫と大学生の息子の3人暮らし。コロナ禍で2年近く電話だけのやりとりだった義母としばらくぶりに会ったところ、「以前はこんなふうではなかった」という点がたくさんあったのです。
部屋が雑然とし、料理がしょっぱい。冷蔵庫の中には賞味期限が切れた食材がたくさん入っていて、それだけではなく、テレビのリモコンやメガネなども入っている。孫を、息子の名前と間違えて呼ぶ。何回も同じことを聞く--。
女性はインターネットでいろいろ調べ、認知症を疑ったものの、いくら夫婦とはいえ、夫に「お義母さん、認知症じゃない?」とは言い出せず。冒頭のように「様子がおかしい」と伝えたのですが、夫は全く認めようとしない。そればかりか、「おふくろがボケたって言いたいのか」と怒り出す始末でした。
第一人者が教える 認知症のすべて