とはいえ、幻視・幻覚の訴えが続くと、頭に来て怒鳴ってしまうことも。そんな時は娘さんに電話をして愚痴を言ったり、レビー小体型認知症の家族を抱える人の交流会に参加したりして、気持ちの切り替えを図っているとのこと。
レビー小体型認知症の、初期から見られるもうひとつの特徴的な症状は、パーキンソン症状です。これは、筋肉や関節が硬くなり、歩きづらくなったり、転倒しやすくなったりすることです。レビー小体型認知症と診断される前に、転倒・骨折で寝たきりになってしまうケースもあります。
他の症状としては、アルツハイマー病でもある認知機能障害(視空間認知障害、遂行機能障害、注意障害、処理速度低下)、うつ、日中の眠気、興奮、排尿障害、便秘、発汗障害、起立性低血圧、嗅覚障害など。
また、頭がはっきりしている時と、ぼーっとしている時とが交互に変動するのも特徴的です。状態がいいときに食事や入浴を行い、状態が悪い時には誤嚥や転倒に注意することも必要。
女性にとって、夫の介護は始まったばかり。すべて自分で抱え込みすぎないように同病の交流会での情報収集にも努めていると話していました。
第一人者が教える 認知症のすべて