金森医師はTKA、つまり人工膝関節全置換術で、VELYSという最新ロボットを導入。東日本では第1号となる。
「人工膝関節置換術では術後、3割くらいは痛みが残るといわれています。同じように人工物に置き換える人工股関節置換術ではほぼ100%痛みが取れるのですが、膝は不満足な報告も多いのです。それをなんとかできないかと考え、術後の満足度を上げるために、ロボットを導入しました。人工膝関節置換術で良い結果を生むには、膝の靱帯バランスの調整、骨切りの正確性、低侵襲性が必要となります。ロボットなら非常に微細な精度の調整ができる。熟練した医師でも、手技ではそこまでできません」
ロボットを用いたTKAも、手技と同様、健康保険適用となる。
◇ ◇ ◇
■膝痛対策 大腿四頭筋を鍛える体操は実に簡単。椅子に座り、片脚を上げて5秒間止める。左右交互にやる。あおむけ寝で一方の脚は膝を立て、もう一方は膝を伸ばしたまま10センチほど上げる体操でもいい。肥満解消、正座を避ける、和式ではなく洋式トイレを使うなども、膝痛対策に効果的。