更年期症状だと思っていたら「心房細動」だった…放置すると脳梗塞も

更年期症状だと思っていたら…

「動悸で受診されたある女性は検査しても引っかからず、24時間ホルターでも異常が見つかりませんでした。スマートウオッチの話をしたら、すぐに購入。それによって心房細動が判明し、診断がつきました」

 自宅で測定する場合、スマートウオッチなどでわかる心電図の記録を受診時に持参すると、診察がスムーズだ。

 心房細動は女性だけの病気ではない。日頃からの脈や心電図のチェックや、不調があれば病院を受診ということは、性別に限らず知っておくべき。ただ、女性は更年期以降、心房細動のリスク因子である高血圧や肥満になりやすく、心臓の筋肉が少ないため男性より進行スピードが速い。念頭に置いておこう。

■最も大きなリスク因子は…

 心房細動は、高血圧、心臓病、糖尿病、飲酒、喫煙、ストレス、疲労、脱水など複数のリスク因子がある。しかし最も大きなリスク因子は加齢。年を取るとともに患者数が増える。ちなみに心房細動の症状に頻尿があるのは、心房細動によって心房利尿ホルモンが大量に分泌されるため。

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