働き世代 がんになったらお金はどうする~会社員編~(1)治療と並行して仕事を続けられるのか

病院にある「がん相談支援センター」の協力を仰ぐのもひとつの手

 自分一人では主治医にどう尋ねていいかわからないという方は、病院にある「がん相談支援センター」の協力を仰ぐのもひとつの手です。医療ソーシャルワーカーやがん相談担当の看護師らが対応してくれます。

 次に、就業規則をチェックします。時差出勤制度、在宅勤務制度など利用できる制度がないか。もしなくても、コロナ以降、働き方が柔軟になっている会社もあります。配慮や協力が得られないかを相談してみるといいでしょう。

 休職制度を利用する際、ほとんどの会社が無給となりますが、条件を満たせば健康保険制度から「傷病手当金」という給付が受けられます。有給休暇やほかにも職場で病気休暇などがある場合は使う順番を検討していくことをお勧めします。

 傷病手当金とは、大企業の健康保険組合、中小企業の全国健康保険協会(協会けんぽ)に入っている方が利用できる制度で、自営業や主婦、学生らの国民健康保険にはない制度になります。

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