第一人者が教える 認知症のすべて

100歳で1人暮らし!娘のために楽しみながら料理を作るスーパー母さん

料理は活動量を高める上でも非常にいい(C)iStock

 特に印象に残っているのは料理の話で、食べること好き、おいしかったものを自分で再現するのが好きという彼は、自宅に冷蔵庫を2台所有。旅先で買って帰った食材を自宅で調理し、奥さんに振る舞うのが趣味。

 担当者の中には「料理好きは、やっぱり若々しい。脳も体も」という考えがあるそうで……。それも一理あるかもしれませんね。

 ただし、「お酒の飲みすぎは脳の機能を低下させる」ということも、しっかり担当者の念頭にあるとのこと。

 みなさんも、それは忘れずに。

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新井平伊

新井平伊

1984年、順天堂大学大学院医学研究科修了。東京都精神医学総合研究所精神薬理部門主任研究員、順天堂大学医学部講師、順天堂大学大学院医学研究科精神・行動科学教授を経て、2019年からアルツクリニック東京院長。順天堂大学医学部名誉教授。アルツハイマー病の基礎と研究を中心とした老年精神医学が専門。日本老年精神医学会前理事長。1999年、当時日本で唯一の「若年性アルツハイマー病専門外来」を開設。2019年、世界に先駆けてアミロイドPET検査を含む「健脳ドック」を導入した。著書に「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法」(文春新書)など。

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