千葉県の実家で70代の母親が1人暮らしをしているという40代男性(東京在住)。同僚が「親が急に施設に入ることになって実家を売ることになった。そのための片付けが本当に大変」という話を聞いて、他人事ではないと思いました。幸いなことに、自宅と実家はそう遠くない。週末は実家に帰り、少しずつ不要なものを整理していこうと決めました。
ところが男性のお母さん、「物を取っておきたい性格」。数年前に亡くなった父親(お母さんにとっての夫)の洋服も押し入れの洋服ケースにしまったまま。「もう誰も着ないんだし、処分しよう」と言うと、「お父さんの洋服を捨てるなんて!」と怒り出す。男性の学生時代の制服、表彰状、教科書などについてもしかり。片付けが一向に進みません。それどころか、帰省するたびにケンカになり、「もう、あんたは帰ってこなくていい」と言われる始末でした。
男性の奥さんから「思い出が詰まったものは捨てられない。あなたにとっては不要でも、お義母さんにとっては大切なもの」と諭されたものの、目の前にすると「置いてたって意味がない」と母親に言ってしまう。見かねた奥さんが、代わりに実家に行くことになりました。
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