虫さされと思ったら…そのブツブツは「帯状疱疹」の恐れあり

 神経の変性の度合いで、痛みの程度、持続期間などが変わる。数カ月で痛みが消えてしまう人もいれば、数年で日常生活に支障がない程度まで薬で痛みが抑えられる人、帯状疱疹後神経痛で10~20年も外来に通っている患者もいるという。

「複数の薬を組み合わせたり、種類を変えたりと打つ手はいくつかありますが、帯状疱疹後神経痛が2年以上続くと、完全に治る人はほとんどいません」

 帯状疱疹後神経痛になりやすい人は、(1)最初の発疹が重症(2)60歳以上(3)発疹の範囲が広い(4)1個1個の発疹が大きく、隣の発疹とくっついている――などの特徴がみられる。ただし、これらに該当しなくてもなる可能性はあるので油断は禁物だ。ちなみに、60歳以上の場合、10人に1~2人が帯状疱疹後神経痛を発症するといわれている。

 そのリスクを回避するには、早く治療を開始することだ。

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