安心して治療に専念 患者が医者に聞くべき5つのポイント

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

「肺炎はレントゲンに写った肺の影を見て診断します。影の形が不整形で、星形のようにあちこちが尖っている場合、悪性(肺がん)の可能性も出てくる」

【2】他に考えられる病気
 診断する際は、候補になる病気をいくつも挙げることが重要とされている(鑑別診断)。その候補をひとつひとつ分析し、根拠に基づいて消去していくことで正確な診断に行き着く。
「Aさんの場合、インフルエンザなどのウイルスが原因のウイルス性肺炎、カビなどが原因になる真菌性肺炎、結核、肺がんといった病気を候補に挙げて考えていきます」

【3】治療の選択肢
 どんな治療法があり、それぞれの治療法にリスクと効果がどれぐらいあるのかを尋ねる。治療しなかった場合はどうなるかも聞いておく。
「細菌性肺炎には抗生物質による治療が行われます。痰から原因菌を特定するまでに時間がかかるので、病原菌の予想をつけて抗生物質を開始するのが一般的です」

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