胸焼けがサイン 増える「食道・胃接合部がん」に要注意

逆流性食道炎でリスク増大/(C)日刊ゲンダイ

■肥満、早食い、深夜の飲食はリスク大

 食道に関しては、現在行っている“胸部のリンパ節切除”まで必要か、手術の範囲をどこまで小さくできるかなど、結果が出るところまで至っていない。研究結果が出るのは、まだ数年先だろうとみられている。

 この食道・胃接合部がんは、冒頭で触れたように、逆流性食道炎がリスクを高める。

「逆流性食道炎は胃酸の逆流を起こす病気です。食道と胃の境界線の粘膜が何度も胃酸にさらされ、粘膜が変性し、がんが起こしやすくなる。もし、逆流性食道炎があるなら、その治療を受けると同時に、年1回は内視鏡検査を受けた方がいい。逆流性食道炎と診断されていない人は、胸焼け・胃のむかつきに要注意です。市販薬で胸焼けを抑えていても、胃酸逆流が起こらなくなるわけではないので、安心してはいけません」

 肥満、早食い、深夜によく食べる、という人は逆流性食道炎を起こしやすい。特に気を付けよう。

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