鼻詰まりが人生を左右 「子供は早急な対策必要」と医師警鐘

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「覚えられない、計画し問題を解決できない、感情が不安定、意欲ややる気がない、といった形で表れます。鼻詰まりがひどいお子さんには、ADHD(注意欠陥多動性障害)と診断されたケースもありました。ところが、鼻詰まりが解消されると、ウソのように問題行動とされていたことが消えるのです」

 小児の鼻詰まりは、アレルギー性鼻炎やアデノイド増殖症が主な原因。生まれた時から鼻詰まりがある子供も多く、本人には当たり前の状態で、自覚がない。そのため、症状を伝える言葉を知らない。

 親も「たかが鼻詰まり」という意識が強い上、子供の鼻詰まりを重要視して積極的に治療を行う医療機関が少ないため、正確な診断・治療に結びつかない。

「鼻詰まりで食事の楽しさも知らず、息苦しい状態が“普通”のまま成長する。子供の鼻詰まりは人生を左右します。早急に対策を打つべきです」

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