ハッキリした症状は表れず…“隠れ脳梗塞”招く「4つの悪習」

これからの夏、水分補給も大切(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 一方、ラクナ梗塞は、脳の細い血管が動脈硬化によって閉塞する。同じように軽い言語障害、手足のしびれや麻痺などの症状が出ることもあるが、梗塞自体が小さいため、詰まった場所によってはハッキリした症状が表れない。そのため、「隠れ脳梗塞」とも呼ばれている。たまたま受けた脳ドックやMRIによって見つかるケースが多いという。

「ラクナ梗塞は、高血圧を有する高齢者に多い病気とされています。高血圧が続くと、血管の内壁が常に刺激を受けて傷つくため、強度を保とうとして血管内膜が硬くなります。柔軟性を失った血管は血栓が形成されやすく、梗塞を起こしやすい。ラクナ梗塞は高齢者にとって非常に身近な病気なのです」

 ところが近年、食生活の欧米化などに伴って、比較的若い40代にもラクナ梗塞が起こるようになってきたという。

「細い血管が詰まっているため『ラクナ梗塞』と診断されますが、原因としてはアテロームプラークの原理に近く、小さい粥腫が、脳の細い血管が太い血管から枝分かれするところに生じ、同部位に生じた血栓によって細い血管を根元から閉塞するタイプの梗塞が多いようです。(1)高血圧(2)肥満(3)メタボリックシンドローム(4)喫煙者という条件が揃っている人は、40代から注意が必要です」

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