ハッキリした症状は表れず…“隠れ脳梗塞”招く「4つの悪習」

これからの夏、水分補給も大切(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

■いずれ重大病につながる危険も

 細い血管で起きた梗塞はひとつだけなら大きな問題はないが、脳全体の細い血管が軽度の障害を受けている証拠。生活習慣を改善しなければ、他の脳血管も閉塞してしまう可能性が高い。症状が出ないまま脳のあちこちにラクナ梗塞が起こり、少しずつ症状が進行していく多発性脳梗塞になれば、認知症や歩行障害を引き起こし、転倒して寝たきりになるリスクも高くなる。

 前記の4つの悪習を持つ40代以上の人は、一度脳ドックを受けてみるのもいいだろう。もしラクナ梗塞が見つかっても、生活習慣の改善を行えばその後の人生を健康に過ごせる可能性が高い。しかし、知らずに放置したままだと、いずれ複数の細い血管や太い脳血管が詰まって命に関わる危険がある。

 ラクナ梗塞の一番の危険因子である高血圧の人は、もちろん注意が必要だ。血圧の正常値は一般的に「最高120mmHg/最低80mmHg」とされているが、血圧が上がる高齢者の場合は、せめて「140/90」以下を保つように心がけたい。

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