Q
3年前から不整脈で経過観察中です。病気を悪化させないためにも、心臓に良いといわれる健康法を始めようと考えているのですが……。(70歳・男性)
A
肥満、高血圧、高脂血症、高血糖は、心臓病の原因になる危険因子です。この危険因子が2つ、3つと増えて重なっていくごとに、心臓病のリスクは格段に上がります。その点からも、心臓の健康を考えて、肥満や生活習慣を改善しようと心がけることは大切です。
しかし、正確な医療情報に基づいた方法でなければ、逆効果になってしまうケースがあります。
先日、聞きかじった方法を続けたために、深刻な病気を招いてしまった患者さんがいました。
その患者さんはもともと高血圧の持病があり、降圧剤を服用して血圧をコントロールしていました。しかし、どこかで「血圧を下げるには漢方薬がいい。副作用もなく、効果も高い」といった情報を見聞きして、自己判断で漢方薬を飲み始めたのです。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」