また産業界、医療側とも一枚岩ではありません。製薬や医療機器業界は、自分に関わるところの点数を増やして欲しい。医療側も、外科や内科などの専門によって思惑が違ってきます。
さらに各政党が選挙を意識してさまざまな要求を突き付けてきます。医療市場の開放を望む米国からの圧力もあります。だから医療の話にとどまらず、政治の話題として注目を集めるのです。
今回もすでに先月から、製薬業界が海外の大手製薬会社などと組んで、中医協・厚労省との間で小競り合いを展開しています。国が決める医薬品の価格が安すぎると騒いでいるのです。さて、今回の決着はどうなることやら。
(医療ジャーナリスト・やなぎひさし)
医療用語基礎知識