現状を打開するには、産婦人科医の数を増やすとともに、地域における産科ネットワークの整備を行い、病院・社会(国)が物心両面で産婦人科医をサポートすることが必要だ。
ところが、国は昨年度、帝王切開術の保険点数(手術の値段)を約1割減額。サポートどころか後ろから引き金を引く行為を行った。病院における産婦人科医の労働環境はますます悪化し、若手医師が力尽きるのも時間の問題になっている。
産科医療の崩壊は、少子高齢化に悩む我が国が真っ先に解決すべき問題だ。国の財政不足などを理由に後ろ向きになってはならないのだ。
どうなる! 日本の医療