どうなる! 日本の医療

4人で行うべき帝王切開を1人で!?

 現状を打開するには、産婦人科医の数を増やすとともに、地域における産科ネットワークの整備を行い、病院・社会(国)が物心両面で産婦人科医をサポートすることが必要だ。

 ところが、国は昨年度、帝王切開術の保険点数(手術の値段)を約1割減額。サポートどころか後ろから引き金を引く行為を行った。病院における産婦人科医の労働環境はますます悪化し、若手医師が力尽きるのも時間の問題になっている。

 産科医療の崩壊は、少子高齢化に悩む我が国が真っ先に解決すべき問題だ。国の財政不足などを理由に後ろ向きになってはならないのだ。

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村吉健

地方紙新聞社記者を経てフリーに転身。取材を通じて永田町・霞が関に厚い人脈を築く。当初は主に政治分野の取材が多かったが歴代厚労相取材などを経て、医療分野にも造詣を深める。医療では個々の病気治療法や病院取材も数多く執筆しているが、それ以上に今の現代日本の医療制度問題や医療システム内の問題点などにも鋭く切り込む。現在、夕刊紙、週刊誌、月刊誌などで活躍中。