それが功を奏したのか、今年3月からステージに上がり、6月には本格復帰を宣言。治療と並行して、月2~4回の演奏会を開いていくと報じられました。「完治するか、がんと共存していくか。先のことは分からないが、病気を楽しむくらいの気持ちでやっていきたい」と気丈に語っていたのが印象的です。
それが一転、活動休止期間の延長ですから、病状が良くないことがうかがえます。詳しい病状は分かりませんが、読者の皆さんも注意するに越したことはありません。
大腸がんは、数あるがんの中でも生活習慣病的な要因が強く、患者数が急増しているのです。今年の予測で、部位別がん患者数は約13万6000人でトップ。死亡数は、男性は約2万7000人で3位ですが、女性は約2万3000人で最悪。今後も患者数がさらに増えるとみられているのです。
どんな生活習慣が影響しているかというと、いわゆるメタボに結びつくような食生活がよくありません。肉や揚げ物など高脂肪、高カロリーの食事です。アルコールの飲み過ぎもいけません。運動不足もリスクを高めます。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁